双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害、躁うつ病

双極性障害は躁うつ病とも呼ばれているもので、簡単に言ってしまうと、気分に波のある方、ということになります。この「波」に多くの違いがあり、緩やかな波の人もいれば、大きな波の方もいます。あるときは非常に元気で、あるときは非常に元気がない、そうしたパターンを数ヶ月や数週間といったサイクルで繰り返しています。時々元気なときもあるが、多くの場合元気がないという方もいます。

 

つまり、波の大きさが人それぞれで、波のパターンも人それぞれなのですが、ここで、悩ましいのは「元気なときの自分が好き」で周りの人も「元気なあなたが好き」だと思っている事です。これは、普通の人にはあたりまえのことなのですが、双極性障害をお持ちの方、また双極渉外的な気分の「波」をお持ちの方には非常に酷なことなのです。

 

元気が良い・ハイテンションの時にはいいのですが、元気がなくなってくると無理に元気を出そうとしてコーヒーやアルコールの力を借りたり、自分を鼓舞(こぶ)して奮い立たせて仕事をしたりします。

 

そうすると、気分の波は、どんどんと大きくなったり、波のサイクルが短くなったりします。

 

20代、30代の頃には、うつの波をなんとか気力で乗り越えていたものが、年齢を重ねて乗り越えられなくなった、という方も多く、アルコール依存や薬物中毒の一つの原因であったりします。うつに耐えられずに、元気な自分を求めてしまうのですね。

 

自殺が多いのもこの病の怖いところです、うつの波がやってきた時に「ああ、自分は元気がなくなり、無価値で、生きていてもしょうがない」という気持ちになるのでしょう。

 

この気分の波とどうつきあってゆくのか(多くの方は、気分の波自体は生まれ持った性質です)、をサポートします。

 

また、うつの時に自分を責めてしまう原因に、こころの傷つきが関係していることが少なくありません、当面接室では、こうした傷つきにも対処しながら、あなたらしい生き方を共に模索してゆくことができます。

 

社会的に成功していたり、仕事で信頼を得て高い地位にいる方も多く、今までできてきたのだから、これからもできるはずだ、他人に頼りたくない、という方もいるでしょうが、実は、そういう人にこそ来ていただきたいと思っています。